シトリックス・システムズ・ジャパンは31日、同社Webサイトにおいて、同社のサーバー仮想化ソリューション「Citrix XenServer」最新版を無償で提供すると発表した。

Citrix XenServerは、オープンソースの仮想化エンジン「Xen」を採用したエンタープライズ向けのサーバー仮想化ソリューションで、コストを抑えながらも充実した仮想化インフラストラクチャを入手できるだけでなく、オープンソースのLinuxに加えて、Windowsもネイティブでサポートしているのが特徴だ。

これまで無償で提供されていた基本的なハイパーバイザには機能制限があったが、今回無償で提供されるCitrix XenServerではこれらの機能制限は撤廃され、ノードの中央集中管理、複数サーバーのリソース管理、ライブマイグレーションといった集中管理に必要な機能が利用できる。

また、大規模仮想サーバー群向け管理自動化ソリューション「Citrix Essentials for XenServer」の発表も同時に行われた。価格は物理サーバー1台あたり47万6900円(通常ライセンスの最小構成、税別)から。発売日は4月7日。

Citrix Essentials for XenServerは、Citrix XenServerの基本的な仮想化ソリューションに加え、さらに動的なプロビジョニングや主要ストレージシステムとのシームレスな統合などの高度な管理機能と自動化機能を利用できるというもの。他社製品で仮想化された既存サーバーとも容易に連携できるように設計されているほか、他社のストレージシステムとの連携を可能とする「Citrix StorageLink」技術や、ホストマシンや仮想マシンの障害時に自動再起動を行い、リソースプール内の仮想マシンを稼働状況に応じてインテリジェントに配置するなど、強力な高可用性機能を備えている。