サイバーフロントからリリースされたニンテンドーDS向けゆるゆる系噂話操作アドベンチャー『いぬ会社』。その発売日となる3月26日に記者発表会が開催され、ゲストとして本作に声で出演している深田恭子と沢村一樹が登場した。

DS『いぬ会社』に声で出演している深田恭子(左)と沢村一樹(右)

DS『いぬ会社』は、ホンモノの犬たちが会社勤めをするというシチュエーション・コメディー番組で、現在DVDが好評発売中となっているタイトルをベースとしており、人間の身近に起こりそうな仕事ストレスシチュエーションをいぬ的発想でこなすことで、笑いを生み出すといったことに焦点が置かれている。監督・脚本は、『33分探偵』などを手掛ける福田雄一氏が担当している。

本作に出演したことについて深田は、「私はワンちゃんを飼っているので、ワンちゃんがらみの仕事ができたことと、脚本・監督の福田さんのファンだったので、一緒に仕事ができたことがうれしかった」と語ったが、「台本を読んだらすごくシュールだったので、どんな風に演じたらよいのか」と迷いがあったことを打ち明けた。「ワンちゃんを演じると聞いて、ちょっとぶりっこしたほうがいいのかな」と考えていたそうだが、福田氏に聞いたところ「普通に」と言われ、「普通にって」と聞き返すと、「深田さんが『堂本兄弟』とかで意地悪な話に爆笑しているときみたいな感じ」と言われたという裏話を披露した。

一方の沢村は、アフレコの現場に動画がなく、キャラクターの写真が飾られていただけだったこともあって、「特にいぬを演じるという意識はなかった」とのことだが、「演じた人間としてはOLさんに買ってほしいが、会社の中で女子たちがどういう風に上司のことを考えているのかっていう点で、課長さんや部長さんがみても、ドキっとするシーンがあるかもしれない」と、さまざまな視点で楽しめるゲームであることをアピールした。

印象に残っているセリフということで、「『なんやかんや』といえたのがうれしかった」という深田に対して、沢村は「福田さんの書くセリフはちょっとおかしいんですよ(笑)」と答える一幕も

本作のテーマが「癒し」と「笑い」であることについて、「私は飼っているワンちゃんに日々癒されていますが、実際にワンちゃんを飼っていない人はこのゲームで癒されていただきたいです」という深田に対して、沢村は「僕が癒しを感じるのは、押入れの中のDVDを観ているとき……」と笑いを誘い、「春という季節に癒される」と少しマジメに語ったあと、「今日は深田恭子ちゃんの着ている服の丸の数を数えて癒されました(笑)」とオチをつけた。また、深田がOLだったらという話題では、「OLには絶対になれないでしょう」とツッコミながらも、「僕が上司だったらたぶん起訴されていると思います」という沢村らしいトークの連発で会場は大いにわかせた。

『いぬ会社』では主人公を演じる深田と大門部長・佐藤さん役の沢村。沢村は二役だったこともあり、「最初はどう変化をつけるか迷いながら台本を読みました」(沢村)

会見の途中、福田氏から2人へということで、深田に対しては「深キョンはすっかりボケのほうだと思っていたのですが、ツッコミもできることにただただ驚きでした。深キョンが可愛いセリフを言うたびに男性スタッフのリアクションが若干変態のおっさんだったことをいまさらながらお詫びします」、会見の前日、撮影で一緒だったという沢村に対しては「昨夜は遅くまでお疲れ様でした。この発表会で、僕の悪口を言い倒すとおっしゃってましたが、ほどほどにお願いします」というメッセージが読み上げられると、沢村から福田氏のエピソードということで、「福田さんは晴れ男で、『あと15分待ってくれたら晴れにします』と言うと、本当にピッタリ15分で晴れるんですよ」という話が披露された。

会見の最後に深田からあらためて「ぜひこのゲームで癒されてください」というアピールがあり、ゲームのテーマ同様に「癒し」と「笑い」に包まれた会見は幕を閉じた。

3月26日に発売されたDS『いぬ会社』のジャケットイメージ

プレイヤーは他のキャラクターたちと会話を重ねながら、さまざまな「噂」を集め、その集めた情報を操作しながら、ときには共感を呼び、ときには反感を買って逆に相手に自分の噂を流されながら、最終的には各話で与えられた使命を果たすべく奔走する

ゲームタイトル いぬ会社
対応機種 ニンテンドーDS
ジャンル ゆるゆる系噂話操作アドベンチャー
発売日 2009年3月26日 (発売中)
価格 5,040円
CEROレーティング B (12才以上対象)
(C) 2008 「いぬ会社」株主一同 (C) CYBERFRONT