ヤフーと楽天は26日、一般用医薬品のネット販売を含む通信販売の継続を求める署名の累計総数が100万件を突破したと発表した。2009年6月に施行される予定の厚生労働省の省令は、一般用医薬品のネット・通信販売に関して大幅に規制する内容。両社では「残された時間はわずかだが、検討会の場などを通じて販売継続へ取組んでいきたい」としている。

厚生労働省の省令が施行されると、解熱鎮痛剤、風邪薬、胃腸薬、水虫薬、妊娠検査薬、漢方薬などのネット販売ができなくなる。厚労省ではこの問題に関し、医薬品の販売方法を再度議論するため、「医薬品新販売制度の円滑施行に関する検討会」を設置。すでに2回の会合が開かれた

省令に反対するヤフーと楽天では、2008年からネット上で販売継続を求める署名を展開。特に今年に入ってからハイペースで署名が集まり、3月25日までの両社の累計総数が100万件を突破した。

両社では、「6月1日の省令施行まで残された時間はわずか。多くの消費者の方々から支持を得ている一般用医薬品の通信販売が1日たりとも途切れることのないよう、今後も検討会の場などを通じて取組んでいきたい」としている。

検討会の第3回会合は3月31日に予定されている。