Operaには、「Opera Mail(通称「M2」)」と呼ばれるメールクライアント機能が付属しています。しかし、Operaをインストールした時点では、メール機能に関するメニューや表示がほとんどないため、そんな機能があることさえ知らないという人も多いことでしょう。

Opera Mailは複数アカウントの登録が可能で、一般的なPOP3サーバーや、GmailなどのIMAPサーバーにも対応しています。学習型の迷惑メール機能を搭載しているほか、メールをフォルダで分類せずに「フィルタ」を使って整理するという、ちょっと変わった特徴があります。また、RSSフィードを追加した際も、このOpera Mailで管理できるようになっています。今回は基本的な使い方を解説し、次回はフィルタやGmailアカウントを利用する方法などを解説します。なお、Operaは原稿執筆時の最新版9.64を利用します。

Operaのインストール方法やWebブラウザとしての機能に関しては、以下のレビューやハウツー記事を参照してください。
・Opera 9.5 レビュー
・ゼロからはじめるOpera(Opera 9.2のハウツー記事)

Opera Mailを有効にする

Operaのデフォルト状態では、Opera Mail機能の存在をにおわせる設定項目がいくつか見受けられるものの、そのままでは利用できません(図1)。有効にするには、まずメールアカウントの設定を行います。

図1 パネルの表示項目を選択するプルダウンメニューには[メール]と[アドレス帳]がありますが、デフォルトではグレーになっていて選択できません

[ツール]メニュー→[メールとチャットアカウントの編集]を選択すると、アカウントを作成するか尋ねるダイアログが表示されるので、[はい]ボタンをクリックします(図2)。[アカウントウィザード]が起動したら、新規アカウントを作成する場合は[メール]を選択して[次へ]ボタンをクリックします(図3)。

図2 アカウント設定をする際、このダイアログが表示されます

図3 新規アカウントを設定するには[メール]を選択します

なお、Opera 5~9、Thunderbird、Outlook Express、MacのApple Mailなどのメールデータをインポートする場合は[メールをインポート]を選択し、指示に従って設定します(図4、5)。一覧にないメールソフトからインポートする場合は、あらかじめメールソフト側でメールデータをmbox形式としてエクスポートしてから、[一般的なmboxファイルをインポート]を選択して読み込みます。

図4[メールをインポート]を選択した場合は、該当するメールソフトを選択して次の画面で読み込み先のアカウントなどを設定します。Operaの現行~旧バージョンのメールデータも読み込めます