はじめに

PHPExcelは、PHPでExcelファイルを生成できるライブラリです。Excel2007形式のファイルの読み書きができ、ワークシート、セル、罫線、図形、コメント等の操作ができます。

PHPExcelで生成したExcelのサンプル

入手方法

PHPExcelはCodePlexからダウンロードできます。ライセンスはLGPLで、執筆時点の最新バージョンは1.6.5です。ダウンロードページには「PHPExcel」と「PEAR PHPExcel」の2種類がありますが、ここでは「PHPExcel」を入手します。

実行環境

PHPExcelを利用するには以下の環境が必要になります。

・PHPバージョン5.2以上
・PHP拡張モジュール「php_zip」

本稿ではPHPのバージョン5.2.9を使って動作確認を行いました。また、php_zipを利用するため、php.iniの「extension=php_zip.dll」と「extension_dir = "<パス>"」の部分を変更しました(これらは各自の環境に合わせて変更してください)。

PHPExcelに含まれるファイル

次に、ダウンロードしたZIPファイルに含まれるClassesフォルダを、任意の場所に配置します。このフォルダには、PHPExcelのクラス群が含まれています。また、付属のサンプルを試したければTestsフォルダも同様に配置してください。

ClassesフォルダとTestsフォルダを配置

Documantationフォルダには、「PHPExcel developer documentation.doc」というWord文書と、HTMLのAPIドキュメントが含まれています。これらを利用することで、機能概要やクラスのメソッド等を調べることができます。

APIドキュメント(PHPExcelクラスのAPI情報)