Infineon Technologiesは2月16日(現地時間)、同社第3世代となるSiCショットキダイオード「thinQ!」を発表した。主なアプリケーション分野は、ソーラインバータやモータ駆動、スイッチング電源やその他のAC/DC電力変換アプリケーションにおけるアクティブPower Factor Correction(CCM PFC:連続導通モード力率改善回路)としている。

同製品は、第2世代品と比べ、Qrrが約40%低いため、スイッチング損失を低減させることが可能。例えば、250KHz駆動の1kW PFCステージにおいては、20%の負荷条件で総合効率が0.4%改善するという。また、電力損失の低減により、放熱器や冷却ファンの大きさや数を減少させることが可能なため、一部のスイッチング電源で最大20%のシステムコスト削減ができるとしている。

TO-220とDPAKパッケージで600V(3/4/5/6/8/9/10/12A)製品、TO-220パッケージで1200V(2/5/8/10/15A)品がそれぞれ用意されて居る。サンプル出荷はすでに開始されており、シリーズの量産は2009年初春を予定している。なお、価格は、ブロッキング電圧600V(3A)品で、1万個受注時0.61ユーロ、4A品は同0.85ユーロ、8A品は同1.89ユーロとなっている。