読売新聞東京本社は10日、明治・大正・昭和の新聞紙面をネットで検索できるオンラインデータベース「ヨミダス歴史館」のサービスを開始したと発表した。1874年(明治7年)の読売新聞創刊号から最新分まで、計1,000万件以上の記事が検索・閲覧可能。「明治期からの本格的なオンライン記事データベースとしては日本初」(読売新聞東京本社)としている。

「ヨミダス歴史館」トップページ画面

読売新聞はこれまで、CD-ROMやDVDによる紙面データベース「明治・大正・昭和の読売新聞」と、1986年(昭和61年)以降の記事テキストデータベース「ヨミダス文書館」を制作・販売してきた。

今回、2つのデータベースを統合し「ヨミダス歴史館」として新サービスを開始した。

「明治・大正・昭和の読売新聞」をオンライン化した、1874年の創刊から1989年までの紙面イメージの検索・閲覧が可能。

また、1986年(昭和61年)からの読売新聞記事テキスト、1989年(昭和64年=平成元年)からの英字新聞「The Daily Yomiuri」の記事テキスト、現代のキーパーソン約2万6千人の人物データベースの検索・閲覧もできるようになっている。

重要な人名・地名・事件名など、現代の言葉でも当時の言葉でも、キーワードにして検索可能。紙面イメージが表示されたとき、検索結果の記事の右上に、目印の赤いピンが立つ機能も備えている(ただし昭和の戦後期以降)。

ヨミダス歴史館の検索表示画面イメージ

紙面イメージ閲覧画面では、アイコンとボタンをクリックするだけで、記事の拡大縮小、ページ送りなどが可能。読売新聞の用語解説などで、時事用語の意味もチェックできるようになっている。

利用形態は、特定のPCからのみ閲覧可能な「端末特定型」と、同じIPアドレスなら申込んだアクセス数に応じて複数のPCからの閲覧も可能となる「同時アクセス数制御型」の2種類。

基本料金は、端末特定型で月額27,300円(税込)、同時アクセス数制御型では、端末を特定せず同時アクセス数1の場合で同37,800円(税込)で、基本料金を払えば、1カ月何回でも閲覧可能となる。

すでに「明治・大正・昭和の読売新聞」のCD-ROM/DVD版を購入している法人に対する割引や、発売記念特価も用意している。

読売新聞東京本社では、「近・現代史の基礎データや世相の移り変わりを知る材料、日本語の変遷を探る一次資料などとして、大学や図書館、官庁、企業などさまざまな場所で、多くの人達に活用してほしい」としている。