富士フイルムは4日、東京・六本木にて、新開発CCD「スーパーCCDハニカム EXR」を搭載した「FinePix F200EXR」をはじめとするデジタルカメラ2製品と、フォトフレーム「DP-70SH」、SD/SDHDカードの新製品発表会を開催した。

樋口武 富士フイルム 取締役 常務執行役員 電子映像事業部長は「”いいもの”を自前でつくっていけるように、内製技術の強化に努めていく」とした

樋口武 富士フイルム 取締役 常務執行役員 電子映像事業部長が登壇し、2009年の事業展開について3つの方向性を掲げた。「第一に、今回発表した新技術『EXR』をはじめとする、他社にはない、独自技術に基づいた特徴的なカメラを出し続けていきたい。そのためには、生産の内製化をさらに強化して内製技術を高めるとともに、設計リソースの増強にも取り組んでいく。特に、現在の世界的不況の中では、ハイエンドモデルだけでなく、低価格モデルの拡充にも力を入れていく」とした。また、「第二に、マザー工場におけるコストダウンの強化や在庫管理の見直し、セル生産方式による組み立て時間の短縮などを図ることで、トータルコストダウンに取り組んでいる」と明かした。第三に「SCM(サプライチェーン・マネジメント)をゼロベースから見直しを図ることで、生産のスピードアップや最短調達が可能となり、CO2排出の削減にも寄与することができる」としている。

世界的不況のなか、約1億2000万台規模の成熟したデジタルカメラ市場では、ユーザー側の視点に立った技術開発が求められている。

”人の目”に近づいた新開発CCD「スーパーCCDハニカム EXR」

撮影条件にあわせて、6つのシーン設定から自動選択が行われ、シャッターを半押しすると、3つの撮像方式から自動選択される仕組み

「ダイナミックレンジ優先」設定にて、実際に試し撮りのできるブースが開設されていた

右のディスプレイに映し出されている「ダイナミックレンジ優先」では、ダイナミックレンジ800%まで設定でき、明暗差の大きい屋外でも白とびや黒つぶれを抑制する

上下・左右176度の広視野角液晶パネルを採用したデジタルフォトフレーム「DP-70SH」

「フジフイルム」ブランドを冠したSD/SDHDカードも、合わせて発表された