キヤノンソフトウェアは2月2日、業務アプリケーションに決裁機能、記録機能といったワークフロープロセスを効率良く組み込むための開発ツール「ワークフローコアエンジン」の販売を開始した。

同製品は、同社のワークフローシステム構築ソフトウェア「Web Plant」のエンジンを分離したもの。Web Plantと同様に、ビジュアルなプロセス定義機能、条件分岐、並行分岐、合議といったワークフローの流れに対応した意思決定機能が装備されている。独立製品として、他のJavaプログラムからの呼び出しやWebサービスへの適用を目的としたJava API群とそのドキュメントから構成されている。

同製品を用いることで、業務アプリケーションごとにワークフロープロセスを設計・開発するよりも少ない開発期間とコストで、業務アプリケーションにワークフローを導入することが可能になる。また、導入企業やSIerの開発者は同製品によって画面やビジネスロジックなどの既存のソフト資産を生かした形で、既存のアプリケーションにワークフローの一連の機能を実装することができる。

ライセンスは、「利用者ライセンス」と「開発者ライセンス」の2種類がある。利用者ライセンスの価格は500登録IDまで(1DBMS)なら200万円、501登録IDから1,000登録IDまで(1DBMS)なら300万円、登録IDに制限がない場合は1DBMSなら400万円、DBMSも無制限なら1,500万円。Javaクラスライブラリ、プロセスエディタ、サンプル、マニュアルを利用できる開発ライセンスは50万円。金額はいずれも税抜き。

「ワークフローコアエンジン」の仕組み