警視庁は16日、首相官邸ホームページに法務省幹部の殺害予告を書き込んだとして、大阪府大東市の25歳の大学生男を、脅迫の疑いで逮捕したと発表した。

男は、2008年11月21日午前1時半ごろ、携帯電話から首相官邸ホームページの「ご意見募集」の欄に、法務省幹部の名前を挙げ、「今すぐ死ぬか、老後も送れず死ぬか、どちらかを選べ。絶対許さん。殺しは部外者とは限らんぞ。身内にも気をつけることだ」と書き込んだ。

また男は、2008年11月17日と11月18日に元厚生省(現厚生労働省)事務次官の自宅が襲撃された事件にも触れ、「年金の事務次官が殺されましたね。彼らを狙った理由は知らないが、次の標的ぐらいは予想がつく。お前だ」とも書き込んでいた。

法務省幹部が他の法務省職員を介して2008年11月27日に殺害予告を知ったため、男が幹部に危害を加える可能性を告知したとして、警視庁は今年1月15日、脅迫の疑いで男を逮捕した。

ネットの匿名性についてはこちらのレポートを参照

【レポート】なぜ捕まるのか? とまらない犯行予告と逮捕劇に見る"ネットは匿名"の誤解