現在ではUNIQLOCKのパロディも出現し始めているという

田中氏が考えるUNIQLOのWeb展開とは

従来、企業が広告としてWebコンテンツを作成した場合、広告大賞などのコンテストを視野に入れて作ることはほとんどないという。しかしUNIQLOの考え方は違っていた。

「UNIQLOCKを世界の主要な賞にすべてエントリーしています。すべての賞でトップを獲得すればそれ自体が世界的なPRになります。その考えに則り、賞にエントリーするためのビデオ制作も、ひとつの仕事としてプロジェクトを組んで行っています。また賞を獲得したという情報によってUNIQLOCKのことを知っていただくわけです」

また田中氏は、今後のWeb広告のプランとしてさらなる展開を考えていた。

「UNIQLOCKは、ブログだけでなくスクリーンセーバーとしても凄くヒットしています。スクリーンセーバーがサーバーと常につながっていればブログパーツと同じようにブランドとユーザーの継続的な関係を作ることができるかもしれない。そういう視点で作ったのがUNIQLO SHOW WINDOWというものです。また今後、デスクトップをターゲットとしてUNIQLOが新しいメディアを作っていくという考えを持ち始めています。これからは、デジタルというメディアを使い、ブランドと生活者というものがどうやったら結びつけられるのかということをいろんな視点で考えていくということにチャレンジしていきたいと思っています」

世界への情報配信を目的とした、新型情報発信メディア「UNIQLO SHOW WINDOW」

常に斬新なWebコンテンツを打ち出していくUNIQLO。いまや、洋服ブランドとしてだけでなくWebデザインという側面でも世界から注目されるようになってきている。今後のWeb展開に関して『ターゲットはデスクトップ』というキーワードを残した田中耕一郎氏。そんなUNIQLOと田中氏がどのようなコンテンツを今後発信していくのか、UNIQLOの広告から目が離せない。