NTTデータ経営研究所は、情報システム関連を除く上場企業および資本金1億円以上で従業員数300人以上の未上場企業の計4,463社を対象に、企業のITへの取り組み調査を行った(有効回答数は235社)。

それによれば、システムを事業系と管理系の2つに分けた場合、事業系ではスクラッチ方式を選択する企業が多く、理由として「汎用化の難しさ」を挙げ、管理系システムは、パッケージ活用を選択する企業が多く、理由として「コスト等の制約」と「独自にITを整備する必然性が薄い」が目立つ。

自社でのITへの取り組みでは、システム構築の上流部分ほど自社内で取り組む傾向が強く、システム設計・構築はシステム子会社やIT事業者に委託する企業が多い。IT企画は6割-7割、システム企画は約5割の企業が自社のみで行う一方、システム設計、システム構築では自社取り組みが減少し、保守・運用で再び自社比率が高まるという。

IT検討・推進を自社で行う比率(出典:NTTデータ経営研究所)