日本IBMは19日、メイン・メモリーにデータを格納することで高速なデータベース処理を実現するインメモリー・データベース管理ソフトウェア「IBM solidDB V.6.3」、およびインメモリー・データベース製品「IBM solidDB Universal Cache」の提供を開始した。価格はそれぞれ324万円から、402万5,000円から(いずれも税別、100VUの場合)。

IBM solidDB V.6.3は、トランザクションを1つずつ順番に処理する従来からの方式ではなく、スレッド単位で複数のトランザクションを同時に並列処理するよう設計を改良することで、従来のインメモリー・データベース管理製品と比較して50%以上、一般的なディスク型データベース管理製品とは15倍以上の処理能力向上を実現している。

IBM solidDB Universal Cacheは、ディスク型データベースと組み合わせて使用するインメモリー・データベース製品で、アクセス頻度の高いデータを格納し全体の処理速度を向上させる役割を担っている。同社のデータベース管理ソフトウェア「DB2」や「Informix Dynamic Server(IDS)」だけでなく、Oracle、Sybase、Microsoftといった他社のデータベース管理ソフトウェアとも組み合わせられるのが最大の特徴だ。