日本ヒューレット・パッカード(以下、日本HP)は11日、ネットワーク管理ソフトウェアの最新版「HP Network Node Manager i-series v8.10」を発表した。大規模化するネットワーク環境においては、ネットワーク機器の管理が困難になることが多いが、同製品は稼働状況を正確に把握し、障害時にはすみやかに原因を特定し、復旧を図るためのソリューション。日本HPが提唱する"ネットワークライフサイクル管理"戦略の中核に位置する製品として注目される。

HP Network Node Manager i-series v8.10は、ネットワークの構成機器を動的に監視し、障害発生やパフォーマンス低下などのインシデントが起きた場合、いくつものイベントの中から"根本的な原因"を自動かつ正確に特定、手作業に依ることが多かった障害対応のコストを大幅に削減することが可能になる。

日本HP HPソフトウェア・ソリューションズ統括本部 ソフトウェア・ソリューション技術本部 技術第2部 テクニカルコンサルタント 佐々木俊行氏

同社 HPソフトウェア・ソリューションズ統括本部 ソフトウェア・ソリューション技術本部 技術第2部 テクニカルコンサルタント 佐々木俊行氏は、「現在、企業ネットワークは、さまざまなデバイスが増加/散在する"ネットワーク環境の大規模化"、リプレース/新規設置/モジュール追加などが頻繁に発生する"構成変更サイクルの短期化"、さらにはVoIP、VoD、P2Pなどさまざまなアプリケーションの登場による"ネットワーク利用形態の多様化"という問題に悩まされている。こうした状態で障害が発生した場合、その根本原因をピンポイントで、かつリアルタイムに特定することが必要となる」と説明、HP Network Node Manager i-series v8.10が「ネットワーク管理のあるべき姿を具現化した製品」だと語る。前バージョンでは実装されていなかった「マップベース管理」「高可用性対応」「MIB収集」「ハイレベルNW監視」といった機能が加わり、高い運用性と監視性を実現、運用担当者の作業負荷を大幅に軽減するという。

最小構成価格は50万4,000円から。販売開始は2009年1月5日の予定。

新機能の「マップベース管理」ではグローバルにまたがるネットワークでも、原因となるイベントの特定が可能に