パナソニックは、CRTを超えるという広色域と、1920×1200の解像度を備えたフルHD25.5v型業務用LCDビデオモニタ「BT - LH2550」を2009年1月に発売する。ポストプロダクション業務はもちろん、シネマ・CG・印刷・研究などのリファレンスモニタとして幅広い用途に対応する機能を搭載しているとのこと。価格は60万9,000円。

25.5v型業務用LCDビデオモニタ「BT - LH2550」

同製品は、一般的な液晶ディスプレイが表示できるEBU/SMPTE領域を超え、NTSC比102%の広色度領域を実現したとのこと。これによって、CRTを含む従来のディスプレイで再現が難しかった色をより正確に表示できるとしている。色域モードは従来のSMPTE - C、EBU、ITU - 709に加えて、新たに3種類の広色域モードを追加。モード変更はメニュー設定で行えるほか、前面ファンクションスイッチに割り当てることができる。さらに、LCDディスプレイの最高水準という上下左右各178度の広視野角を実現。視野角による輝度変化や色変化を抑えた高品質な発色特性も備えているとのこと。

「BT - LH2550」背面の出入力端子

キャリブレーションソフトウェアがインストールされており、同社指定のプローブセンサーとディスプレイカラーアナライザを接続するだけでキャリブレーションが可能という。2系統の入力映像を2分割画面で同時に表示できる新機能も搭載。一時的に2台分のモニタとして利用することができ、2系統の入力ごとにサイズ、色域、ガンマ、RGBゲインの設定も行える。