個性的な製品ラインナップで定評のある工人舎から、A5サイズ以下の超小型ノートの新モデルが登場。「KOHJINSHA SC3KX06A」は、Intel Atom Z520(1.33GHz)とタッチパネル7型ワイド液晶を採用した超小型ノート。フルキーボードやワンセグチューナーを内蔵しながら約798gの超軽量ボディを実現しており、気軽に持ち歩けるのが最大の特徴だ。

主な仕様  [CPU] Intel Atom Z520(1.33GHz)  [チップセット] Intel US15W  [メモリ] 1GB  [HDD] 60GB  [ディスプレイ] 7型ワイド(1,024×600ドット)  [サイズ/重量] 約W189×D155×H25.4~33mm/約798g  [OS] Windows XP Home Edition  [直販価格] 79,800円

AtomとXP搭載で動作がより軽快に

Netbook(ネットブック)人気でA5サイズのミニノートのバリエーションは増えてきたが、それ以下の超小型ノートの種類はまだそれほど多くない。とくに、パンタグラフ方式のフルキーボードを備えた機種となると、数えるほどしか存在しない。工人舎の「KOHJINSHA SC」シリーズは、その数少ない超小型ノートのひとつ。2008年6月に初代モデルが発表された際は、いちはやくIntelのAtomを搭載したこともあって、各方面から大きな注目を集めた。

その最新モデル「SC3KX06A」は、OSを従来のWindows VistaからWindows XP Home Editionに変更しているのが特徴。正直、1GBというメモリ容量ではVistaは少々重荷で、用途によっては快適とは言いがたい場面も少なくなかった。しかし、OSがXPになったことで動作の引っかかりはほとんどなくなっている。

それ以外の基本スペックは前モデルとほぼ同じ。搭載するCPUはAtom Z520(1.33GHz)で、ディスプレイは解像度1,024x600ドットのタッチパネル付7型ワイド液晶を採用。メモリは1GBで、HDD容量は60GBとなっている。インタフェース類は、USB2.0のほか、D-Sub15ピンや3in1メディアカードスロット、ExpressCard/34などを装備。このほか、100BASE-TX対応の有線LANや、IEEE802.11b/g準拠の無線LAN、ワンセグチューナなどを搭載している。これだけ充実した機能を搭載しながら、重さは約798gと非常に軽く、ACアダプタと合わせても約1kgしかない。

ディスプレイは解像度1,024x600ドットのタッチパネル付7型ワイド液晶を採用する

本体サイズはA4判の雑誌の約半分ほど。A5サイズよりも小さいため、気軽に持ち運べる

ACアダプタもかなり小型で、重さは約220gしかない

コンバーチブル型の構造を採用

SC3KX06Aは、いわゆるコンバーチブル型のタブレットPCであり、通常のノートPCスタイルだけでなく、ピュアタブレットスタイルで使用することもできる。製品には、本体に内蔵できる専用スタイラスペンが用意されており、ペンによる直感的な操作が可能。重さが798gしかないので、片手で支えながらペン操作する場合でも、短時間ならばあまり疲れは感じない。なお、タッチパネルは抵抗膜方式のため、専用ペンではなく指などで押しても操作できる。

ディスプレイは180度回転して使用することができる

180度回転した際、ディスプレイを立たせて、フォトスタンド風に利用することもできる

通常のノートPCスタイルだけでなく、ピュアタブレットスタイルで使用することもできる

ディスプレイは1,024×600ドットの7型ワイド液晶で、発色もコントラスト比も実用十分。ちなみに、見やすさは少し落ちるが、プレビューモードにすれば1024×768ドットを擬似的に表示することも可能だ。ソフトによっては縦600ドットの解像度だとダイアログが見づらいことがあるので、こうしたモードが用意されているのはありがたい。

液晶の左側にはWebカメラが内蔵されており、ビデオチャットなどに使用できる。また、液晶下部にはステレオスピーカーが搭載されており、音楽ファイルや動画ファイルを再生する際に便利。音質は特筆するほどではないが、ワンセグなどをそれなりのサウンドで気軽に楽しめるのは素直にうれしい。

専用のスタイラスペンが付属する。ペンは本体に内蔵できる

液晶の左側にはWebカメラが搭載されており、ビデオチャットなどに使用できる