SpringSource

Java EEに対応したアプリケーションを開発するためのフレームワークはいくつもある。中でも複雑だったEJBに対する反面教師として登場したSpring Frameworkに対する支持は根強く、現在でももっともよく活用されているフレームワークのひとつとなっている。

Spring Frameworkの次期メジャーバージョンはSpring Framework 3.0.0だ。現在開発が進められており、5日(米国時間)には主要開発者であるJuergen Hoeller氏からマイルストーンリリースがおこなわれた。注目度の高いフレームワークであるだけに、次期バージョンがどういった方向に進むのかには注目しておく必要がある。現在明らかになっている3.0の特徴は次のとおり。

  • Java 6およびJava EE 5をターゲットとした最新のフレームワーク(最低限でもJava 5またはJ2EE 1.4以降のバージョンが必要)
  • 強化されるRESTサポート
  • 強化されるELサポート
  • 強化されるアノテーションベースの設定機能
  • 古い非推奨クラスの削除

最新のJava機能を活用しつつ、さらにRESTサポートとELサポートを強化するというのが大枠の方針だ。非推奨のクラスは削除されることから、2系を使っている場合には移行作業が必要になってくるとみられる。Spring Frameworkを使っている場合には3.0開発の動向に注目しておきたい。