紙の辞書をめくる感覚を実現した国語辞典アプリ「大辞林」

物書堂は5日、iPhone向け国語辞典アプリ「大辞林」を公開した。対応デバイスはiPhoneおよびiPod touch、約160MBの空き容量とiPhone OS 2.0以降のファームウェアが必要。価格は2,500円、App Storeを経由してオンライン販売される。

大辞林は、三省堂「スーパー大辞林3.0」を搭載した日本語辞書アプリ。スーパー大辞林3.0は、2006年発行の書籍版大辞林 第三版をベースに約1万7千項目を追加、計約25万5千項目と約2千7百点におよぶ画像データが収録されている。さらに書籍の新版が発売されるまでには、不定期なアップデートの実施を予定しているとのこと。

説明文の表示には、Mac OS Xにも標準装備されている「ヒラギノ明朝体 W3 ProN」を採用、独自開発のエンジンを使用した縦組レイアウトにより書籍に近い雰囲気を再現。文字はピンチ操作により拡大可能なため、画数の多い漢字を確認する用途にも利用できるという。

充実した検索機能も装備。基本的な前方 / 後方 / 完全一致検索のほか、語句がタイル状に配置された画面をスクロールして目的の項目を探す「インデックス表示」により、紙の辞書をめくる感覚をiPhone OSのマルチインターフェイスで実現しているという。説明文中に配置されたリンクのほか、任意の言葉の説明文が大辞林に収録されている場合には表示する「ジャンプ機能」も装備されている。