昭和電工は、エシキャット・ジャパンから2008年末までにエシキャットが保有するパワー半導体用SiCエピタキシャルウェハ事業を譲り受けることで合意したことを発表した。

エシキャットは、産業技術総合研究所(産総研)、電力中央研究所、昭和電工の3者が持つそれぞれの独自技術および共同研究成果を活用し、パワー半導体用SiCエピウェハの量産、販売を目的に「産総研技術移転ベンチャー」として2005年9月に設立された。

2006年11月よりSiCエピウェハの販売を開始、現在は2および3インチのウェハのほか、4インチにも対応している。

昭和電工では、パワー半導体用SiCエピウェハを、半導体デバイス市場向け戦略の中心的テーマとして取り組んできており、今回の合意は、SiCエピウェハの事業拡大のためには、昭和電工がエシキャットの事業を譲り受け、市場の拡大の推進を行うことが望ましいと判断したために決定したとしている。