仕事中でもデスクトップの片隅で「mixi」の更新情報をチェック――そんなmixi好きにオススメのツールが公開された。その名も『mixi checker(ミクシィ・チェッカー)』。マイミクシィの最新日記、新着メッセージ、足あと……さまざまな更新情報がウィジェットを通じて確認できる。Windows/ Mac OS両環境に対応している。

mixi checkerは、ソニーのデスクトップウィジェットサービス「FLO:Q(フローク)」が提供するツール。利用するには、実行環境となるAdobe AIRと「FLO:Q Widget Manager」の導入が必要となるが、誰でも使いやすいように自動インストールサービスを用意。mixiまたはFLO:Qのサイト上からダウンロード作業が行なえるようになっている。

mixiの更新情報をチェックできる「mixi checker」。複数のスキンや演出機能が用意されている

使い方はいたってシンプル。mixi checkerを起動し、mixiのID/パスワードをフォームに入力してログイン、小さなテキスト窓を備えたティッカー型のウィジェット(プログラム)が表示される。あとはデスクトップ上に常駐させておくだけで、マイミクシィの日記/ 参加コミュニティの投稿/ マイ日記へのコメント/ メッセージ/ 追加リクエスト/ 足あと について更新が発生するとティッカーを通じて通知されるようになる(5分ごとに更新)。更新情報をクリックすると、Webブラウザで内容が表示される。これによって、仕事中に何度もmixiにアクセス……という落ち着かない状況もなくなり、業務に支障をきたさない(?)mixiチェックが可能になる(かもしれない)。リスト表示モードを使えば、更新情報の一括チェックも可能だ。

表示する更新情報は選択することが可能

スキンは簡単に変更できるほか、今後も追加されていく予定

Adobe AIRをベースとしたRIA(Rich Internet Application)技術をいかし、演出機能などを備えたデザインスキンを利用できる点も特徴。スキンを簡単に変更できるほか、特定のマイミクシィの更新時はキャラクターを使った演出で通知――というような動きも楽しめるようになっている。

なお、mixi checkerは公開当初は新着情報のチェックツールという位置付けだが、「ユーザーの声を聞きながら機能を更新していきたい」(ソニー グループ戦略部門 事業部2部 FLO:Qプロジェクト室 室長 竹下直孝氏)。コメント投稿機能などの追加も考えられるという。

「mixi Connect」を利用したウィジェットマーケティング

先日ミクシィはmixiオープン化戦略の要として「mixi Platform」の開放を発表した(関連記事)。mixi checkerは、その一環となる「mixi Connect」を利用したツールだ。mixiが持つソーシャルグラフを外部サービス/ツールと連携させていくのがmixi Connectで、mixi checkerには前述の更新情報が提供されている。mixi Connectの一般提供は2009年春頃の予定だが、今回はミクシィ、ソニー、博報堂DYメディアパートナーズの3社連携によるウィジェットマーケティングの事例として先行提供が実現した。ソニー・竹下氏はmixi checkerを「ユーザー様には楽しんでいただくコンテンツとして、ビジネス面では新たなマーケティングツールとしてご利用いただくというふたつの視点を持った」サービスと説明する。

「mixi checker」は3社連携で提供

mixi checkerを通じては、バナー広告とテキスト広告が配信されるほか、Flashを利用した動画広告を展開する構想もある。企業タイアップによるオリジナルスキンの提供、mixiのソーシャルグラフを利用したターゲティング広告など、プロモーション・マーケティング活動を柔軟に支えるプラットフォームとしての活用も見込まれる。

mixi checkerの対象となるコアユーザー層は、20~30代の女性やmixi内でのコミュニケーションが活発なユーザー。基本となるスキンには女性に好まれるデザインも用意した。利用シーンとしては、職場におけるPC作業の合間に使われることを想定している。今後の目標は、3カ月間で約5万人のアクティブユーザー。まずは効果的なマーケティングツールとして機能するだけのユーザー数を目指す。