夏に掲載した「この夏、10万円で始めたい!? スポーツサイクルの正しい買い方」では、はじめてのスポーツサイクル選びについて紹介するとともに、これだけは持っておいたほうが良いというグッズ類についても触れた。その際「本当はあったほうが良いのだけれど、必須と言うわけではないし……」という理由で掲載しなかったのが、今回紹介する「メーター」だ。一部のメーカーが「サイクロコンピューター」や「サイクルコンピューター」といった商品名を使っているので「サイコン」などと略す人も多い。

スポーツサイクルを買って実際に走りに出かけると誰でも、今自分がどれだけのスピードで走っているのか、そしてどれだけの距離を走ってきたのか気になることだろう。家に帰ってからインターネットの地図サイト等を使って距離を測定し、そこから平均時速を知ることだってできるが、リアルタイムで知ることができれば「○kmも走ってきた!」という達成感を得ることができる。また速度表示を通じて「もうちょっと頑張ってみよう!」「うーん、なかなかスピードが上がらない!」と、自分の身体と対話することだってできるわけだ。

ごく稀な例を除いて、自転車にはメーターが標準装備されていない。だから、後付けのメーターを購入することになる。ここでは、ごくごく一般的な、中級クラスの自転車用メーターでできることを紹介しよう。今回使用したのは、トピークの「パノラマ V12 ミニ」という製品だ。実際の機能は各製品によって異なるので、あくまでも一般的な例として見ていただきたい。

東京都下、小田急線鶴川駅を起点に、鶴見川沿いにのんびりと下っていくと、東名・青葉インターの先に広大な農地が広がっている。ナシ園や水田、畑の中をまっすぐな農道が貫いていて、なかなか気持ちのよいところだ。11月のある日、サイクリングロードを歩く人に気を遣いつつ、鶴川駅から30分ほど走ってきた。

夕方、川沿いに広がる農業地帯に来てみた。これでも横浜市内

⇒一般的なメーターでできること