日立製作所は28日、各種アプリケーションの開発環境や実運用システムの稼働環境などのIT基盤を、必要な期間だけネットワークを介して提供するPaaS(Platform as a Service)型ビジネスインフラサービス「SecureOnline統制IT基盤提供サービス」を提供開始する。価格は個別見積。

新サービスは、日立ソフトウェアエンジニアリング(日立ソフト)が2007年1月から提供している「SecureOnline統制IT基盤提供サービス」を活用するものであり、サーバやストレージなどのハードウェアに加え、Windows ServerやLinuxなどのOS、付帯する運用サービスを組み合わせて提供する。

短期間で利用開始でき、1カ月単位での利用が可能なため、初期導入コストの削減や開発スケジュールの短縮、開発プロセスの統制などを見込めるという。ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)準拠のデータセンターで運用するため、ユーザーデータの保全やセキュリティ対策などの運用統制を実現でき、開発協力会社とのプロジェクトなどで各拠点から接続利用するような場合も、システムへのアクセス権コントロールによるセキュリティ環境を実現できるとしている。

SecureOnline統制IT基盤提供サービスの提供例

同社は新サービスを企業や金融機関、官公庁などに向け提供していく予定であり、日立ソフトは自社の販売網に加え、日立の販売網により販売拡大を図っていくという。 両社は今後、日立のサーバ仮想化機構である「Virtage」や「Hitachi Storage Solutions」でのストレージ仮想化機能など、日立のハードウェアやソフトウェアの適用により、新サービスを強化していく計画だ。