NHKは12日、12月1日から開始する番組配信サービス「NHKオンデマンド」の料金を決定したと発表した。中心価格は単品315円(税込)、「見逃し番組」1カ月見放題パック1,470円(税込)などとなっている。

見逃し番組の単品販売は、ドラマやドキュメンタリー、歌番組など、基本を315円に設定。

さらに、「30分以下の番組で、教養番組として多くの人に見ていただきたい番組、趣味実用系番組を、ドラマやドキュメンタリーより安い料金で提供する」(NHK)とし、「経済最前線」「さわやか自然百景」「きょうの健康」などを単品210円(税込)で提供。

連続テレビ小説「だんだん」(15分)、「時論公論」(10分)などは、単品105円(税込)で提供する。

見逃し番組の1カ月見放題パックは、1,470円(税込)。ニュース番組は、同パックでの提供となる。

アーカイブ視聴サービス「特選ライブラリー」では、大河ドラマ、連続テレビ小説、NHKスペシャル「シルクロード」「プロジェクトX」など、単品販売の基本を315円(税込)に設定。

見逃し番組と同様、30分以下の番組で、教養番組として多くの人に見てほしいとする番組、趣味実用系番組を210円(税込)で提供。ドラマ「恋セヨ乙女」、アニメ「おじゃる丸」「きょうの料理」「おしゃれ工房」などが210円となる。

「みんなの歌」「名曲アルバム」「100語でスタート英会話」などは、105円で提供する。 特選ライブラリーのパック割引では、本数や内容によって15%~25%値引きするとしている。

NHKの放送総局特別主幹の関本好則氏は、13日に開かれた総務省の「デジタル・コンテンツの流通等に関する検討委員会」の会合において、「12月1日のスタート時に、見逃し番組は122本、特選ライブラリー1,100本程度の提供を見込んでいる」と説明。

さらに特選ライブラリーについて、「常時800~1,000本の番組が流れている状態となる予定で、BBCなど欧州の国々のサービスと比べてもひけをとらない内容となる」と話している。