セールスフォース・ドットコムは3日(米国時間)、ユーザ企業が自社のWebサイトをセールスフォース・ドットコムのクラウド・コンピューティング環境で開発・運用できるようにする新サービス「Force.com Sites」を発表した。同社のアプリケーション・プラットフォーム「Force.com」の新機能として提供されるもの。

同社では、これにより、Force.comのデータとアプリケーションをあらゆるWebサイトへ公開することが可能になり、イントラネットや外部Webサイト、オンライン・コミュニティなど、新たなユーザ層にリーチを拡大することができるとしている。新機能を活用した具体例としては、以下を挙げている。

・新しいWebアプリケーションの構築・実行

消費者による評価、ホテルのコンシェルジェ・サービス、イベント登録サイトなど外部向けWebサイトを構築し、これらのサイトをForce.comで実行している社内のアプリケーションと緊密に統合する

・公開Webサイトでアプリケーションのビューを共有し、ビジネス・アプリケーションをWebサイトに変換

Force.com Sitesの機能を使用して採用管理アプリケーションを拡張し、外部向けの人材採用ポータルをサポートする。例えば、採用管理アプリケーションからの情報を使用し、新しい人材募集リストの追加や更新、削除を迅速かつ簡単に実行する。人材募集サイトにアクセスしたユーザは、採用管理アプリケーション内で外部との共有が認められている情報と直接やり取りができる

・インタラクティブな「Web-to-リード」フォームの作成による「Salesforce CRM」の拡張

製品やサービスに対するユーザの関心を、Webを通じて入手。「Force.com Sites」 では、キャンペーンのランディング・ページも「SalesforceCRM」と直接統合した形で迅速かつ簡単に作成できる

現在、Force.com Sitesは、開発者向け評価版として提供されており、一般提供は2009年中の開始を予定している。開発者向け評価版の価格は、各エディションごとの月次のページビュー(PV)が基準となっており、以下のとおり。

Group Editionユーザー:月間最大50,000PVまで無料
Professional Editionユーザー:月間最大250,000PVまで無料
Enterprise Editionユーザー:月間最大500,000PVまで無料
Unlimited Editionユーザー:月間最大1,000,000PVまで無料

また、追加の月次PVも購入が可能で、1,000,000PVが月1,000ドルから。