ブックオフコーポレーションは4日、青山ブックセンター5店舗を含む新刊書店12店舗の運営事業を洋販ブックサービスより譲り受けることを取締役会において決議した。譲受価格は2億5,000万円。同決議を受け、青山ブックセンターおよび流水書房は、ブックオフコーポレーションが新たに設立する「青山ブックセンター株式会社」として11月30日から営業を開始することになる。

洋販ブックサービスは2008年7月、グループ会社の日本洋書販売(以下、洋販)が自己破産申請を行った際、同時に民事再生手続きを東京地裁に申し立てており、現在も適用申請中の状態にある。ブックオフコーポレーションは「その主因はYBS(洋販ブックサービス)による過剰な出店投資とYBSの兄弟会社への連帯債務によるものであり、YBSによる既存の新刊書店運営事業の収益基盤は今後も底堅いと判断」したとコメント、個性ある書店として多くのファンをもつ青山ブックセンターおよび流水書房の店舗を「今までと変わらない形で存続させることに大きな社会的意義を感じて」いるとしている。

新会社が譲り受けた店舗は青山ブックセンター5店舗、流水書房7店舗の計12店舗。資本金は5,000万円で全額をブックオフコーポレーションが出資する。代表者および本店は未定。

青山ブックセンターは2004年7月に第三者からの申請により破産申立てを受け、全店舗を閉鎖、その後、洋販に経営権が引き渡されたが、今年7月の洋販倒産により、今後の店舗営業の行く末が注目されていた。