ソフトバンクモバイルは30日、ソフトバンク携帯電話の新製品「930SH」(シャープ製)を発表した。20代半ば~20代後半をメインターゲットに据え、カメラ機能と幅48mm、厚さ15.2mmの持ちやすいスリムデザインを両立した。11月下旬発売予定。

「930SH」(シャープ製)

930SHは、外見上は「ごく普通」の折りたたみ式携帯電話。しかし、夏モデルの「824SH」とほぼ同じサイズのボディ(幅48mm×長さ105mm×厚さ15.2mm/折りたたみ時)ながら、3インチフルワイドVGA(480×840ドット)の新モバイルASV液晶と800万画素CCDカメラの搭載を実現した。

正面。左からブラック、ピンク、ブルーグリーン、シルバー×バイオレット、ホワイト×シルバー。メインカラーは中央のブルーグリーン

左側面。イヤホン端子とmicroSDHCカードスロットが配されている

右側面。ページ送りキーなどが配されている

3インチのフルワイドVGA液晶は、最大1,677万色のフルカラーに対応。光の反射をおさえる「リフレクトバリアコート」によって屋外での視認性を高めたほか、のぞき見を防ぐ「新ベールビュー」機能にも対応する。携帯電話としては初搭載となる有効画素数800万画素CCDカメラは、携帯電話で広く採用されているCMOSセンサモジュールと比べると、暗部での撮影、動きの激しい被写体の撮影に向いている。最近の携帯電話カメラで普及が進んでいる顔検出オートフォーカス機能も搭載したほか、4秒間シャッターを開放することで、夜景をよりきれいに撮影できる「長時間露光」が可能。カメラ部にはLEDのライトを備えた。

背面。この端末最大の特徴である800万画素CCDカメラとFeliCaが配されている

カメラ部にはLEDライトが付いている

カメラはISO2500の高感度撮影に対応している

撮影サイズも多彩

本体にはモーションセンサを内蔵しており、カメラ撮影時やワンセグ利用中の本体向に合わせて、画面の向きも自動的に変わるようになっている。また、同センサを利用した機能として、本体を裏返すだけで着信音やバイブレーターを一時的に停止できる「クイックサイレント」を搭載している。

モーションセンサを搭載しており、カメラ・ワンセグ利用中に画面を傾けると自動的に画面の向きも変わる。カメラに関しては保存画像の向きも変わる

そのほか、ブログやSNSへの投稿機能「ブログツール」を搭載。あらかじめブログやSNSの設定を登録しておけば、ケータイから簡単に記事を投稿できるようになる(最大5つのサービスを登録可能)。また、女性に安心な機能である「見せかけコール」(イミテーションコール)も備えた。サイドボタンの長押しで着信音を鳴らし、誰かからの着信を装う機能で、不審者対策などに利用できる。

「ブログツール」は自分で利用するブログ・SNSの情報を登録して利用する

女性にうれしい「見せかけコール」機能

ソフトバンク3Gの対応サービスは、「S! GPSナビ」と「モバイルウィジェット」以外のすべてをサポート。国際ローミングは3G(W-CDMA)とGSMの両形式に対応している。

(井上翔/K-MAX)

通信方式 国内 W-CDMA方式
海外 W-CDMA方式/GSM方式(900/1800/1900)
サイズ 約48×105×15.2mm(折りたたみ時、突起部除く)
重さ 約110g
連続通話時間/待受時間 W-CDMA網 約230分/約300時間(静止状態、折りたたみ時)
GSM網 約210分/約270時間(静止状態、折りたたみ時)
ワンセグ連続視聴時間 約4時間30分
ディスプレイ メイン 3インチフルワイドVGA(480×854ドット)NewモバイルASV液晶(最大1677万色)
サブ 0.8インチ有機EL(96×16ドット)液晶(白1色)
カメラ メイン 有効画素数800万画素CCD(オートフォーカス対応)
サブ 有効画素数11万画素CMOS
外部メモリー(推奨容量) microSDHCカード(最大4GB)
カラーバリエーション ブルーグリーン、ブラック、ピンク、ホワイト×シルバー、シルバー×バイオレット