米Yahoo! 傘下のZimbraは28日 (米国時間)、ホスティングサービス「Zimbra Hosted for Education」の提供開始を発表した。価格はメールボックスの数と組み合わせる機能によって決定されるが、教育機関向けには大幅な割引を行う方針を表明している。

Zimbra Hosted for Educationは、オープンソースのWebコラボレーションソフト「Zimbra Collaboration Suite (ZCS)」をベースとしたサービス。自前の設備にシステムをデプロイするという従来型のシステムではなく、Yahoo! が運用するシステムにネットワーク経由でアクセスする、クラウド型の手法を採用したことが特徴。クラウド型とすることで、Yahoo! が擁する世界規模のインフラを活用できるうえ、ソフトのアップグレードやハードウェアのメンテナンスが必要なくなるメリットがある。

提供されるサービスは、ZCSの最新版をベースとしている。デスクトップPCからクライアントソフト「Zimbra Desktop」経由でアクセスし、メールの送受信や住所録の管理、カレンダーの共有などを通じた共同作業を行うことができる。端末には、iPhoneやBlackBerryなどのモバイル機器を利用することも可能。WindowsやMac OS Xで利用されているPIMアプリとの同期についても、エンタープライズ版の機能として提供される。