女優の石原さとみ、綾瀬はるからを輩出した「第33回ホリプロタレントスカウトキャラバン」の決選大会が26日、東京・六本木のテレビ朝日で行われ、静岡県在住の小学6年生・高田光莉さんが見事グランプリに輝いた。同オーディションで小学生がグランプリに選出されるのは史上初となる。

グランプリに輝いた、静岡県在住の12歳・高田光莉さん

今年のコンセプトは「女優」、「ビューティー」、「ワイルド」、「元気」。将来的にアクションもできる本格派女優を発掘するという目的で行われた同オーディションでは、3万6312人の応募者の中から、小学6年生から高校2年生までの8名が決勝に出場した。本年度決勝は演技審査とアクション審査が設けられ、「兄妹」というお題での演技と敵役3人を相手にワイヤーアクションを含めた殺陣を8人が披露した。審査では、立ち振る舞い、走る、投げる、笑う、泣く、叫ぶなど、身体全体を動かしての表現が求められたという。

グランプリ発表直前、高田さんは「アクションでは、よくできたと思いますが、演技はみんな上手なのでわからないです。精一杯頑張りました。よろしくお願いします」と審査員たちに最後のアピールをした。いざ、自分の名前が呼ばれると、目を赤くしながらも堂々と胸を張り、受賞直後は「初めてのオーディションでここまでこれてうれしい。今後はいろいろなことができる女優さんを目指して頑張りたいと思います」と意気込みを語った。

「兄妹」をテーマにした演技とワイヤーアクションを取り入れたアクション審査で8人それぞれが演技に臨んだ。高田さんは、躍動感ある動きでアピールした

「お母さんのおかげでグランプリをとることができました」と涙をこぼしながら語った高田さん

同オーディションの実行委員長を務めたホリプロの真鍋尚晃氏は受賞理由を「小学6年生とは思えない度胸に将来性を感じた」と話す。また、審査委員の女優・片平なぎさは、「5年、10年先を想像すると、色々なことを勉強して、彼女は輝いていると思います。一流になったら私をお母さん役に抜擢してね」と話しかけ、会場を笑わせた。

また、特別賞には岡山県出身の安井美咲さん(15)が選ばれた。「今回は審査員7人で意見が分かれた。その結果、特別賞を設けた」と真鍋氏。安井さんは受賞後の気持ちを「うれしいです。実感がないです」と涙ながらに語り、言葉に詰まる彼女を司会の新山千春が「私も特別賞だったんだよ」と優しく声をかけていた。なお、会場には前回グランプリを受賞した足立梨花も花束贈呈に駆けつけていた。……続きを読む

特別賞を受賞した安井美咲さん(右)