NECは、日々発生する社員個々のタスクを可視化し、情報を部門やプロジェクト間で共有・活用することで個人とチームのパフォーマンスを向上させる業務管理ツール「タスクバ」のSaaS型サービスを発売した。月額利用料金は50IDの場合で6万8,000円から(初期導入費用が別途必要)。

新サービスは、従来のトップダウン型業務管理が抱えていた各メンバーの作業負荷や進捗状況の把握が難しいため、問題発生時の把握が遅れがちになるという課題を解決するため、同社中央研究所で開発した複数作業者による業務遂行を可視化する「探索型業務管理技術」を採用。誰が・何を・どうやって・どこまで進めているかを可視化し、問題発見の遅れや業務遂行の漏れを未然に防ぐという。

個人の作業を自動的に公開でき、各メンバーの作業経緯や課題などの詳細情報を管理者や他のメンバーもリアルタイムに把握できる、作業の優先順位を判断しやすく業務負荷をバランスよく配分できる、過去の作業のキーワードを想起することで付属情報を検索でき、過去の作業手順を雛形に新たな作業を作成できるといった特長を持つ。

同社が昨年10月から提供しているSaaS型SNS「Social Tool Mart」のメニューとして販売する。SaaSでの提供のため導入が容易であり、SNSと連携利用することでSNS上でのアイデア創出から新サービス上での具体的な作業遂行までをシームレスに管理できるメリットがある。

新サービスの活用により、今後増加が予想される在宅勤務者や遠隔地の複数会社・支店間での共同プロジェクトなどでも、物理的な距離を越えた情報共有が実現でき、業務効率の向上を促進できるという。また、企画業務やソフトウェア開発の上流工程業務など個々の作業を遂行しながら次の作業を具体化していく業務における情報共有にも適合するとしている。

同社は新サービスを含むSocial Tool Martを、2010年までに100社以上のユーザー企業に提供する計画だ。