米Good OSは20日、同社が開発を進めるLinuxディストリビューション「gOS」を、MID機器向けLinux開発プロジェクト「Moblin」の成果を活用し、Intel Atomプロセッサ搭載のネットブック / ネットトップ向けに提供すると発表した。同日から2日間にわたり台北で開催される開発者会議「Intel Developer Forum」において、明らかにされたもの。

同社は、Intel ATOMプロセッサベースのネットブックメーカーと新しいパートナーシップを設けることについて、翌日21日に発表を行う予定。Moblinの成果を取り入れたgOSの次期バージョンは、年末にリリースされる見込み。

gOSは、UbuntuをベースとしたLinuxディストリビューション。GMailやGoogle Docs、YouTubeなどGoogleの各種オンラインサービスの利用を想定したデザインを特徴とし、開発目標には「最適なクラウドコンピューティングのインターフェイス」が掲げられている。

Moblin.orgは、Intelが推進するインターネット対応小型機器 (MID、Mobile Internet Device) を対象とした開発者向けポータルサイト。MID機器向けLinuxの技術仕様定義のほか、組み込み用Linuxシステム開発支援ツール「Moblin Image Creator」の提供などを通じ、開発コミュニティを支援している。