大日本印刷(DNP)は10月8日、Java Card版FeliCaデュアルインタフェースカードの新タイプを開発したことを発表した。金融機関向けに10月中ごろより販売を開始する予定。

FeliCaデュアルインタフェースカードは、1枚のICカードで、クレジット、キャッシュ、電子マネー、非接触クレジット、地域の商店街などと連携したポイントサービスなどの各種機能を利用できる多機能ICカード。1チップで接触ICと非接触ICの機能を持ち、接触のメモリ領域を非接触インタフェースからアクセス、あるいは非接触のメモリ領域を接触インタフェースからアクセスすることができる。

今回開発されたICカードは、接触ICにJava Card OSを搭載し、VISA、MasterCard、JCBのICクレジットカード機能を利用することが可能なほか、全国銀行協会仕様に準拠しておりICキャッシュカードとして利用することが可能である。

また、キャッシュ・クレジット一体型カードであり、生体認証のダブル搭載が可能なほか、国際クレジットカードの4行エンボスに対応している。

さらに、FeliCa OSの非接触ICカードとして、電子マネーやポイントサービス「FeliCaポケット」、Shared Security Formats(SSFC)などのアプリケーションを利用することが可能となっている。

なお、同社では、全国の金融機関に販促を図り、今後3年間で60億円の売り上げを見込むとしている。