米Hewlett-Packard(HP)は10月7日(現地時間)、米カリフォルニア州サンディエゴで開催中のHP Imaging and Printing Conference 2008で、プリンタ製品ならびに最新のデジタルイメージング戦略を発表した。企業やSOHOのマーケティング支援を行うオンラインサービス「HP Creative Studio」「MarketSplash」のほか、SMB向けの無線LAN内蔵プリンタ製品、大手や部門ネットワーク向けのカラーレーザープリンタや用途別ソリューションなど、数多くのアップデートが行われた。

大きなトピックの1つはWeb経由で各種プリント関連サービスを提供する戦略で、企業または個人を対象に統合オンラインサービス「HP Creative Studio」を提供する。これはHPが個別に提供していた「Snapfish」「Logoworks」「Activity Center」といったサービス群をすべて包含し、さらにMartha Stewart Living、Disney、DreamWorksといった新たなテンプレートパートナーを加えて各種マテリアルの作成や注文を可能にしたサービスポータルだ。Creative Studioでは企業ユーザーに向けて11月をめどに「MarketSplash」のサービスも提供する予定で、ここでは名刺やリーフレットなど、マーケティング活動に必要な各種マテリアルの作成や発注が可能になる。HPではMarketSplashのライセンス展開も計画しており、例えば個別の小売り事業者がサービスプロバイダとしてMarketSplashのカスタムバージョンを利用して顧客にサービスできるような体制が用意される。

SOHOやSMB向けの無線LAN内蔵プリンタ製品もラインナップが拡充されており、「HP Photosmart C4500 All-in-One」「HP Photosmart C4599 All-in One (Limited Edition)」「HP Photosmart C6300 All-in-One」の3種類をそれぞれ129ドル、149ドル、199ドルで提供する。Bluetooth内蔵の「HP Photosmart C5500 All-in-One」は、デジカメ等の撮影画像をそのままダイレクトにBluetooth経由でプリント可能。また3.5インチのタッチスクリーンモニタを装備した5色インク対応の「HP Photosmart D7560 All-in-One」を149ドルで提供する。

企業向けでは、8つの用途別ソリューションに加え、カラーレーザープリンタ「HP Color LaserJet CM3530 MFP」「HP Color LaserJet CP3520 Printer Series」の2機種と暗号化機能を強化したオプションの「HP High-Performance Secure Hard Disks」、フラットベッドスキャナの「HP Scanjet N6310 Document Flatbed Scanner」、モノクロレーザーの「HP LaserJet P2050 Printer」「HP LaserJet P2030 Printer Series」などの新製品群がアナウンスされた。