米Tyco Electronicsの日本法人であるタイコ エレクトロニクスは、自社ブース内に今回のために開発したというリニアモーターカーを設置、試乗会を行っていた。これは自社製品の技術デモンストレーションとして開発したもので、市販は予定されていない。

なんとブース内にレールが

学習研究社が主催した「学研科学大賞」で受賞した「人が乗れるリニアモーターカー」の原理を採用しているという。タッチパネル、CPUソケット、シートセンサ、光コネクタ、LEDライトソケットなど自社製品を使って開発し、より本格的な乗り物に仕上げた。開発費については、「あまり言えないが、いい金額がかかっている」(説明員)とか。

体重100kgくらいまでの大人1人が乗ることができ、タッチパネルの操作で浮上、前進を行う。移動速度は歩くのと大差ないが、実際に乗れるということで、試乗会には多くの人が申し込んでいた。

動画
タッチパネルで操作して動く(wmv形式 3.8MB 42秒)
浮上してから進む様子(wmv形式 1.34MB 15秒)
車体の浮上には永久磁石の反発力を利用し、前進・後進はレール側面に設置された電磁石の極性切り替えで行う。消費電力のピークは800W程度で、一旦走り出せば急速に下がるという。

レールの側面に電磁石がある。S極・N極の切り替えのタイミングはその下の白黒をセンサで読み取っている

車体の底とレールには永久磁石があり、反発力で浮上する。大人が乗っても約1cm程度は浮いていることが可能

また最終日の10月4日(土)には「親子で楽しむ科学実験ショー」も開催される。講師は学研のエジソンこと湯本博文氏(学研科学創造研究所所長)で、対象は小学3~6年生の親子。第1部が11時から、第2部が13時からとなっているが、第1部は招待者のみで、一般は第2部のみとなる。受付は当日先着25組となっているので、リニアに乗りたい人は同社ブースに急ごう。