ブランド総合研究所はこのほど、国内1,000の市区町村を対象に認知度や魅力度、イメージなど全63項目からなる「地域ブランド調査2008」を実施した。その結果、全国で最も魅力的な市区町村に札幌市(北海道)が輝き、3年連続でトップの座を守った。

同調査は地域ブランド戦略の指標として活用できるよう年一回実施されている。2008年は8月1日~8月7日に全783市(2008年7月末現在)と東京23区、地域ブランドへの取り組みに熱心な194町村を加えた1,000市区町村を調査対象に行われた。3万5,309人の回答結果を、「認知度」や「居住意欲」、「観光意欲」などの評価項目別に指数化した。「魅力度」1位の札幌市においては「とても魅力的」と答えた人が36.4%、「やや魅力的」が46.3%と合わせると8割を超える人が魅力を感じているという結果となった。まちのイメージでは同市について「観光・レジャーのまち」であると回答した人が76.8%という高い評価となった。

魅力度ランキングの上位10位について顔ぶれが変わらない中、前年の4位から急上昇して函館市が2位となったのは特徴的な動きとみている。「産品購入意欲度」が前年の49.4点から58.5点に上昇するなどしたのが大きい。以下、3位の京都市、4位の横浜市はいずれも前年より順位を1つずつ下げ、5位は小樽市が続き、5本の指に北海道の3市が入るという結果となった。町村の中では、軽井沢町の9位、屋久島町の11位が上位につけた。

また、前年の調査と比較して最も「魅力度」が上昇したのは石垣市で、前年の109位から18位への躍進し、「環境にやさしいまち」では堂々の1位となった。宮古島市も57位から15位に急上昇し、同社によると今回の2008年は「屋久島や宮古島などの離島にある市町村の魅力度が上昇している点が特徴」だという。一方で、「情報接触度」において大阪市が前年の8位から2位へと大きく順位を上げたが、具体的には「事件やニュース」(45.3%)での接触経路が多く、「魅力度」も前年と変動のない27位にとどまった。

7月にサミットが開催された洞爺湖町はといえば、「情報接触度」が前年の148位から11位に急浮上。「魅力度」も前年85位から56位に、「観光意欲」も前年75位から38位へと大きく上昇しており、同町のブランド力向上につながったようだ。その他の調査項目の詳細な結果は「特設サイト」を見るとよい。

魅力度ランキング(1位~20位)

順位 市区町村 都道府県 魅力度(点)
1位(1) 札幌市 北海道 59.5
2位(4) 函館市 北海道 55.9
3位(2) 京都市 京都府 55.1
4位(3) 横浜市 神奈川県 51.9
5位(5) 小樽市 北海道 49.2
6位(6) 神戸市 兵庫県 47.8
7位(8) 富良野市 北海道 46.5
8位(7) 鎌倉市 神奈川県 45.9
9位(10) 軽井沢町 長野県 41.4
10位(9) 金沢市 石川県 39.8
11位(-) 屋久島町 鹿児島県 39.5
12位(11) 那覇市 沖縄県 38.9
13位(12) 仙台市 宮城県 36.8
14位(16) 長崎市 長崎県 34.6
15位(57) 宮古島市 沖縄県 33.8
16位(14) 福岡市 福岡県 32.9
17位(13) 奈良市 奈良県 32.2
18位(109) 石垣市 沖縄県 31.9
19位(21) 日光市 栃木県 31.7
20位(38) 旭川市 北海道 31.3
20位(25) 伊豆市 静岡県 31.3

※順位のカッコ内は2007年の順位

※屋久島町は2007年10月に新設合併で誕生した町のため2007年度データなし