俳優のポール・ニューマンが26日(現地時間)、長い闘病の末、コネティカット州ウェストポート近郊にある自宅で亡くなった。83歳だった。

ニューマンは約60年もの俳優生活の中で50本以上の映画に出演し、オスカーへのノミネートは10回に及ぶ。代表作は『ハスラー』(1961)、『明日に向かって撃て!』(1969)、『タワーリング・インフェルノ』(1974)など。1985年にはアカデミー名誉賞を受賞、その翌年には『ハスラー2』でアカデミー主演男優賞に輝き、俳優としての地位を不動のものとした。

俳優としての最後の出演作は2002年の『ロード・トゥ・パーディション』。その後『カーズ』(2006)では声優も務めるなど、癌と闘いながらも晩年まで精力的に活動していたが、2007年5月に俳優引退を宣言した。

俳優業の他にはポップコーンやクッキー、レモネードなどを扱う食品会社「Newman's Own 」を創設し、2億5,000万ドル以上もの利益を全額チャリティに寄付していた。