米Oracleは22日(現地時間)、サンフランシスコで開催中のOracle OpenWorld 2008において、同社のモバイル対応CRMアプリケーション「Oracle Mobile Sales Assistant」「Oracle Mobile Sales Forecast」のiPhone対応版を提供開始することを発表した。11月よりApple App Storeから無償でダウンロード可能。7月に発表されたiPhone対応アプリケーション「Oracle Business Indicators」が好評であることを受けて開発されたもので、同社は今後もB-to-BアプリケーションのiPhone対応を積極的に進めていくと見られている。

Oracle Mobile Sales Assistantは、営業担当者がiPhoneのインタフェースを利用して顧客情報に迅速かつ直感的にアクセスできるアプリケーション。iPhoneの画面にCRMカレンダーやタスクリストを追加できるほか、iPhoneに搭載されている電話、GPS、メール機能などを統合して利用することが可能になっている。もう1つのOracle Mobile Sales Forecastは、その名の通りiPhone上で売上予測情報に簡単にアクセスできるアプリケーションだ。

米国ではとくに、スマートフォンの中でもiPhone利用率がビジネスパーソンの間で急激に伸びており、iPhone対応ビジネスアプリケーションの数も増えつつある。7月に発表されたBI情報閲覧アプリケーション「Oracle Business Indicators」、そして今回のCRM対応アプリケーションと、積極的なiPhone対応を図るOracleだが、その方向はさらに強化されていきそうな勢いだ。

OOW 2008ではiPhone+Oracleによるロレアルの事例が紹介された

OeracleのiPhone対応アプリケーション。左からIndicators、Approvals、Sales、Forecast。今後も続々登場予定とか