2008年10月7日よりアニマックスにてアニメ『黒塚-KUROZUKA-』の放映が開始される。それを前に、第3回のアフレコ終了後、源九朗役の宮野真守、黒蜜役の朴ロ美(ロは王へんに路、以下同じ)、ライ役の桑島法子がその世界観を明かしてくれた。

鎌倉時代から近未来へ――。不死の男女の終わりなき旅が幕を開ける。アニマックスにて10月7日夜22時より、BS11デジタルでは10月11日夜23時30分より放映開始

アニマックス開局10周年記念作品として制作されている『黒塚-KUROZUKA-』は、人気作家・夢枕獏の小説「黒塚」を原作とする作品。永遠の命を持つ男女の物語が、鎌倉時代から近未来までへと1000年以上に渡り描かれていく。

『黒塚-KUROZUKA-』あらすじ

時は鎌倉時代。兄・源頼朝より逃げおおす源義経 (源九朗)と武蔵坊弁慶 (大和坊)。二人が山中を放浪する最中、黒蜜と名乗る美しい女が一人棲む家に辿りついた。いつしか九朗と黒蜜は男女の関係に。その黒蜜には恐るべき秘密が隠されていた。実は黒蜜は不老不死の吸血鬼だったのだ。追手により瀕死の重傷を受けた九朗は黒蜜により血の儀式を交わし、自らも吸血鬼となった。ここから鎌倉、室町、戦国、江戸、明治、大正、昭和、平成そして近未来と、2人の果てしない旅が始まった。

監督はアニメ『DEATH NOTE』の荒木哲郎が務め、キャラクターデザイン・総作画監督には『BLACK LAGOON』の筱雅律が参加。アニメーション制作は『NANA』など人気作品を生み出してきたマッドハウスが担当する。全12話という制約のなか、目まぐるしく動く時代背景をどう描いていくのか見どころだ。また朴ロ美、中田譲治、銀河万丈、藤原啓治といった主役級が揃ったキャストの共演にも注目してもらいたい。

以下、アフレコ後にキャスト陣が語ったコメントを紹介しよう。なお、源九朗役の宮野真守はビデオメッセージからのコメントとなっている。

■宮野真守 (源九朗役)
九朗は強い部分を持ちつつ、ちょっと情けなかったりもする主人公です。思いを寄せる黒蜜に翻弄されながらも、彼女を追い求めていく感じが出せればと思っています。これは歴史物なのかファンタジーなのかという世界観のなか、第1話は愛をテーマに僕は演じました。九朗と黒蜜の関係性が一番気になるところなので、ぜひそこに注目してほしいです。役柄は源義経ですが、歴史上の描かれ方とは違います。しかし義経なんだと思っていただければ、あとで驚くことが待っています。また声優陣も豪華で僕の大好きな人もいっぱい出てくるので、それも見どころです。

■朴ロ美 (黒蜜役)
黒蜜は永遠の命を持った女性で、監督からは各話ごとに全く違う性格だと言われています。第1話の収録からホラーっぽくだったり優しくだったりと演技の試行錯誤をし、シーンごとにどう演じていこうかと、いまから楽しみです。また彼女は愛に潤されたいという心を持ち続けているので、普遍的な黒蜜というのも演じていきたいです。『黒塚』はとても不思議な作品で、独特のエロチシズムがあり、官能的です。第1話では、大人でないと見られないようなシーンもあったりします(笑)。それでも「生きるってなんだろうな?」ということを感じれる作品なので、いろんな五感を刺激されてほしいなと思います。

■桑島法子 (ライ役)
ライは2000年代の大災害が起きているなかで登場してきます。とても指導力があって奔放な女性で私自身は最近やったことのないタイプの役で、演じ甲斐がありそうだと非常にうれしく思っています。まだ朴さんたちと絡んでいませんが、お話のなかで出会うことで、いろいろと巻き込まれていくのを期待しています。『黒塚』のSFのような世界観など想像を越えていて、まだ頭のなかでちゃんと理解できていない部分があります(笑)。作品のなかにある宇宙のようなものを、これからじっくりと味わいたいです。第1話は九朗と黒蜜の濃密なシーンをお楽しみください。

ライ役の桑島法子 (左)と黒蜜役の朴ロ美 (右)

■『黒塚-KUROZUKA-』おもなスタッフ
原作 / 夢枕獏「黒塚」(集英社刊)、コミック : 夢枕獏・野口賢「KUROZUKA-黒塚-」(集英社/ジャンプコミックスデラックス刊)●監督 / 荒木哲郎●キャラクターデザイン / 筱雅律●制作 / マッドハウス●製作 / ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
■『黒塚-KUROZUKA-』おもなキャスト
九朗 / 宮野真守●黒蜜 / 朴ロ美●弁慶 / 中田譲治●ライ / 桑島法子●歌留多 / 藤原啓治●嵐山 / 三木眞一郎●久遠 / 入野自由●居座魚 / 井上和彦●長谷川 / 大川透●車僧 / 銀河万丈●沙仁輪 / 藤田淑子●花月 / 山像かおり●トンバ / 魚建●黒づくめの男 / 滝口順平
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