『下妻物語』『嫌われ松子の一生』で数々の映画賞を獲った中島哲也監督の最新作『パコと魔法の絵本』。公開初日の13日、東京の有楽座でおこなわれた舞台あいさつに、中島監督と10名の豪華キャストが集結した。

舞台挨拶に登壇した豪華ゲスト陣。左から中島哲也監督、國村隼、劇団ひとり、阿部サダヲ、妻夫木聡、役所広司、アヤカ・ウィルソン、土屋アンナ、加瀬亮、小池栄子

3DのフルCGキャラと実写の合成による映像世界が展開される本作は、「忘れられない思い出」をテーマに繰り広げられる、笑って泣ける感動ストーリー。主演の役所広司や妻夫木聡、土屋アンナなど、日本を代表する俳優陣がそろったことも話題となった。初上映を終えた後、役所が「みなさんがこの映画で楽しんでいただけたと信じています。帰りの電車のなかで、『パコと魔法の絵本』がおもしろかった、と呟きながら帰ってもらえれば……」と挨拶すると、会場が笑いに包まれる。

役所演じる"クソジジイ"大貫と交流を深める少女・パコ役に抜擢されたのは、本作が映画初出演となるアヤカ・ウィルソン。「いっぱい泣いて、いっぱい笑って、楽しんでいただけましたか?」と問いかけると、会場からは映画への満足度を示すかのように暖かい拍手が送られた。

役所広司、土屋アンナといった豪華キャストにも負けない存在感を放っていたアヤカ・ウィルソン(写真中央)

その後、土屋が、「(カメオ出演した)彦摩呂さんのシーンがおもしろかった。あれにはやれたな~と思いましたね」と話すと、阿部サダヲが、「僕もたくさん画面に出てるんで……、なんとか彦摩呂さんに勝ちたいと思います」とライバル心を見せる一幕も。とはいえ、阿部の出演シーンも、共演の加瀬亮や小池栄子から「最も忘れられないシーン」に挙げられており、見る者に強いインパクトを与えているのは間違いない。

加瀬亮(写真左)と小池栄子(同中央)は夫婦役を演じた。山内圭哉(写真右)は傷だらけのヤクザ役