ソフトバンクが開催した、法人向けイベント「Softbank Summit 2008」では、同社の製品やサービスを導入・活用している企業がさまざまな事例を紹介するセミナーが行われた。そのひとつとしてGEフィナンシャルサービスが「スマートフォン(X02HT)を用いた業務効率化」と題して、「X02HT」を用いた実践例を紹介。同社の上席執行役員でキャピタルファイナンスカンパニー副社長の白田清氏と、導入に携わったGE横河メディカルシステムヘルスケアIT事業部 事業部長の神田宗宏氏が説明した。

GEフィナンシャルサービス 上席執行役員 キャピタルファイナンスカンパニー副社長の白田清氏

GE横河メディカルシステム ヘルスケアIT事業部 事業部長の神田宗宏氏

同社は、米General Electricの日本市場での法人向け金融事業を担当する企業で、設備・資産ファイナンス&リース、不動産ビジネスなども展開している。数年前に同社は、数年内に金融資産を倍増させることを目指す成長戦略を策定し、その一環として、モバイルインターネットの活用を焦点とした。「パソコンでは起動に時間がかかり、(インターネットを)使用するには、インフラ環境が必要。(営業要員などが)帰社してからでないと、(職場に届いている)メールのチェックができず、これでは迅速な対応ができない」(白田氏)ことから、スマートフォンの採用を決めた。

米General Electricでは、Blackberryなどを採用していていたが、GEフィナンシャルサービスでは、セキュリティ面や操作性といった点を考慮し、HTC製の「X02HT」を導入した。「基本的に、『X02HT』は、セキュリティ対策を講じているノートパソコンと比べても遜色のない水準のセキュリティを確保している」(神田氏)という。「当初、バッテリ駆動時間について、難しい面があったが、(駆動時間の長い、大容量の)バッテリパックを標準とすることで」(同)利用を開始することになった。