Undelete 2009(以下、Undeleteと略記)は、操作ミスなどでファイルを削除しても、復元できるという機能を持つ。ごみ箱を復元箱に置き換え、すべての削除操作に対し、復元箱に保存する。削除されたファイルは、削除されたときと同じ状態で即座に復元可能となる。ネットワーク超しに削除されたファイルも復元可能である。

ここでは、Undelete Professional Editionを紹介する。対応するOSは、Windows 2000 Professional SP4、XP SP2、Vistaの各エディションである。Intel x86およびx64(または同等)のCPUが搭載されたPCが必要となる。価格はオープンプライスで、ライセンス販売などにも対応しており、詳細は、販売元の相栄電器にある製品Webサイトを参照していただきたい。また、同社のWebサイトには30日間の期間限定の体験版も公開されている。

Undeleteを使ってみる

インストールは、基本的にデフォルトのままで問題ない。途中[Undelete復元箱のオプション]ダイアログで、Undeleteを有効にするかどうかの確認がでる(図1)。

図1 Undeleteの有効・無効の確認

この設定は、後でも変更可能であるが、ここでは「有効にする」を選択しておこう。インストールが完了すると、ごみ箱がなくなり、復元箱がデスクトップに表示される(図2)。

図2 復元箱

それではUndeleteが起動した状態で、ファイルの削除を行ってみよう。マイドキュメントにあるお気に入りのバックアップファイルを削除する(図3)。

図3 マイドキュメントにあるファイル

復元箱をクリックすると、削除したファイルが、エクスプローラ風に表示される(最初に起動した際は、[オリエンテーション]ダイアログなどが表示されるので、適切に対応してほしい)。マイドキュメントを探してみると、削除したファイルが見つかる(図4)。

図4 復元箱の削除されたファイル

復元は簡単だ。右クリックして表示されるメニューから、[復元]を選択する(図5)。

図5 右クリックで[復元]を選択

すると、[選択した場所]ダイアログが表示される。削除する前にあったフォルダがデフォルトで選択されているが、別のフォルダなどにも復元可能である(図6)。

図6 フォルダの指定