米Texas Instruments(TI)は、アプリケーションプロセッサ「OMAP3515」「OMAP3525」「OMAP3530」のサンプル出荷を開始した。CPUコアとして英ARMの「Cortex-A8」を搭載している。

同製品が採用したCPUコア「Cortex-A8」の動作周波数は600MHzで、従来製品(ARM9コアを搭載)の2倍となった。また、「OMAP3515」と「OMAP3530」はDSPコア「TMS320C64x」およびビデオ処理回路を備えている。「OMAP3525」と「OMAP3530」については、OpenGL ES2.0準拠のグラフィックスエンジンを搭載。これにより、写真画質並みのグラフィックスを実現できるという。

これまでOMAPというと携帯電話を中心に使われてきたが、同製品においてはポータブルナビゲーションシステムやゲーム機、医療機器など、幅広い分野での利用を見込んでいる。価格は「OMAP3530」が48.34ドル、「OMAP3525」が43.49ドル、「OMAP3515」が29.23ドル(いずれも100個購入時)。なお、同製品を搭載したデジタルビデオソフトウェア開発キット(DVSDK)も用意している。