今回App Storeに登録されていた問題の「NetShare」

AppleのiTunes App Storeで公開された「NetShare」というアプリが話題になっている。3G / EDGEネットワークを使い、無線LAN経由でiPhoneをインターネット接続用モデムにするものだ。これにより、PCやPDAなどからiPhoneの定額データ通信プランを使ってどこでもインターネット接続が可能になる。驚きなのは、これがJailbreak環境用のアプリではなく、App Storeに登録された公式アプリという点だが、原稿執筆の8月1日午前11時過ぎの時点ですでに公開停止状態になっている。

すでに公開停止状態のためアプリの正確な登録日時は不明だが、日本時間で1日早朝の時点ではすでに登録されていたようだ。制作はNullriverで、価格は9.99ドル。わずか数時間程度の公開時間にも関わらずダウンロードが殺到したようで、アプリの人気を示すグラフはほぼ最大値を指している。日本、米国の両iTunesアカウントで確認したところ、現在アプリが登録されていることはわかるものの、購入プロセスまで進んだ段階で「The item you tried to buy is no longer available.」のメッセージが出て途中で終了してしまう。

iPhoneの定額データ通信プランは非常に魅力で、これをPCでのデータ通信に活用したいと考えるユーザーは多いだろう。だがそれが許されないのは携帯キャリア側の事情があり、そうしたツールが正式なルートから公開されないことからもわかる。今回驚きなのは、どういうルートを通ってNetShareがApp Storeの審査を通過したのかという点だ。

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