Google App Engine

Brad Fitzpatrick氏は27日(米国時間)、Google App EngineをPerlで実現する取り組み"Perl App Engine"の現状について報告した。Perl App EngineはBrad Fitzpatrick氏以外にもStephen Adkins氏およびDean Arnold氏をアクティブデベロッパとして開発を実施している。

Perl App Engineに関連したコードベースにはおもに次の3つがある。

これらのうち、Perl App Engineが主要プロジェクトに当たる。Google App EngineにおいてPerlの実行を目指すプロジェクトで、最終的にはGoogle App Engineと同じようにデプロイできるCGI/FastCGI実装を提供することを目指している。

一方、Perl XS moduleは、システムとインタラクションをとるようなPerlオペレーションをオーバーライドするためモジュールだ。Python Sandboxと同じ制限を実現することを目指している。Perl App Engineを実現するためにPerlインタプリタを再構築するというのは許容しがたいため、同モジュールで同様の状況を実現し簡単に開発できることを目指している。

Protocol Buffers for PerlはPerlでProtocol Bufferをサポートするための取り組み。Google App EngineではデータのやりとりにProtocol Bufferを使うため、まずこれをサポートする必要がある。今のところProtocol BufferはPython、Java、C++のみをサポートしている。

Brad Fitzpatrick氏は22日(米国時間)、Google App EngineをPerlに対応させる取り組みをGoogle 20%プロジェクトの一環として開始したことを明らかにしたが、開発は活発に続いているようだ。Protocol Buffer以外にも開発すべき事項があげられているが、順調に進めばPerl App Engineの実現は不可能な話ではないように見える。今後の開発に注目しておきたい。