米Fabrikは7月28日(現地時間)、コンシューマ向けSimpleTechブランドの外付けHDD「[re]drive」を発表した。快適で信頼性の高い動作とデータ保護、そして「世界で最もエコフレンドリーな外付けHDDを目指した」としている。容量は500GB。PCとMacに対応し、小売価格は159.99ドルとなっている。

ケース素材に竹とアルミを採用した[re]drive。電源スイッチを省いて省電力性アップ

[re]driveは、放熱に優れた再生可能なアルミニウムを本体ケースに採用し、ファンレスを実現した。カバーボードには竹が用いられている。Fabrikの説明によると、材料の長距離輸送を避けるために、製造工場周辺で栽培された竹を調達しているそうだ。竹はウォータープレスのみでボード加工されており、有害な化学薬品やニスなどは一切使用していない。本体には電源スイッチがなく、パソコンの利用に応じて自動的にHDDのオン/オフが行われる。同梱される電源アダプタはEnergy StarのLevel 4に準拠しており、SimpleTechの現行モデルのアダプタよりも最大10%、Energy Star非準拠アダプタとの比較では最大30%の省電力になるそうだ。ドライブの消費電力は読み書き10%、アイドリング90%で19W/day。従来の外付けHDDよりも最大90%の削減になるという。製品の梱包素材は再生紙のみ。クイックインストールガイドを箱の上蓋内に印刷し、中身を[re]drive本体と電源コード、USBケーブルのみにとどめるなど無駄を極力省いた。

環境対策を徹底する一方で、USB 2.0のデータ転送を最大25%向上させるTurbo USB 2.0(PCのみ、Mac版は準備中)を備えるなどパフォーマンスにも配慮している。オンライン経由でセキュアサーバにバックアップを保存する「Fabrik Ultimate Backup」をサポート。[re]drive1台につき2GBのオンラインパックアップスペースが無料提供され、月額4.95ドルで無制限のスペースが利用可能になる。「電力効率に優れ、高速かつ安定した動作で、信頼性の高いデジタルファイルの保存・保護ソリューションになる」(Fabrik)としている。