Google App Engine Oil

Webアプリケーション開発からホスティングサービスまでをカバーするGoogle App Engineでは、開発キットとともにWebアプリケーションフレームワークも提供している。しかしGoogle App Engineで提供されているWebアプリケーションフレームワークは簡素なものでWebデータを処理するための手助けとなる扱いやすいメソッドの提供に欠けている。

このGoogle App Engineの提供しているフレームワークを拡張し、より扱いやすい機能を提供しようというプロジェクトが、Google App Engine Oilだ。Google App Engine Oilは6月19日(米国時間)には発足が発表されていた。7月26日(米国時間)には開発途中のナイトリービルドが最新パッケージ(gaeo-trunk-r50.zip)として提供されている。コードはApache License Version 2.0のもとで提供されており、当然ながらGoogle App Engineにおいて動作する。

Google App Engine Oilは自身のルーティング規則にしたがったURLマッピングを可能にするURLルーティング機能を提供しているほか、より扱いやすい機能を提供する拡張されたリクエストハンドラを提供している。現在開発中とされているがORマッパーへの取り組みも進められている。

どのようにファイルをデプロイすればいいかと、フレームワークを使ったコーディング例はGetting Started with GAEOIntroduction to the URL routing in GAEOWhat can you do in a gaeo.controller.BaseControllerにまとまっている。同プロジェクトはまだはじまったばかりで、ORマッパーの機能もこれから実装される段階だが、開発は活発に進んでいるようであり今後の発展が楽しみなプロジェクトだ。今後の展開に注目していきたい。