Microsoftは25日、米ポートランドで開催されたOpen Source Convention (OSCON) の会場において、オープンソースのWebサーバシステムを開発する「Apache Software Foundation (ASF)」のプラチナスポンサーに就任したことを発表した。MicrosoftはWebサーバ製品「Internet Information Server (IIS)」を擁しており、今後の開発方針に注目が集まる。

ASFはプラチナとゴールド、シルバーとブロンズという4レベルのスポンサーシップを設けており、Microsoftのプラチナスポンサーへの就任はGoogleとYahoo! に続き3社目。ASFのWebサイトトップページには、Microsoftに対する謝辞が掲載されている。

ASFのスポンサー就任に関し、MicrosoftはIISの開発打ち切りを強く否定している。Microsoftオープンソースソフトウェアラボのディレクターを務めるSam Ramji氏は、公式ブログ「PORT25」上で「 (ASFのスポンサー就任は) MicrosoftがIISという戦略的Webテクノロジーを放棄するわけでは決してない。"Apacheのやり方"に対する強い支持であり、ASFとの関係に新たな章を加えるものだ」とコメント。2007年に行ったApache POIやApache Axis2、Jakartaなどのプロジェクトを引き合いに出したうえで、今後もIISとApacheの技術サポートと互換性テストの作業を続けていくとしている。