日立ソフトウェアエンジニアリングは24日、USBキーによる鍵で自宅PCをシンクライアント化し、社内システムへ安全にアクセスできる「在宅勤務向けシンクライアントソリューション」の提供を開始した。月額料金は1社あたり1万5,000円、ユーザー1人あたり1,800円となる。

このサービスは、会社にある自分のPCを、自宅からリモートコントロールで利用するシステムだ。すなわち、会社にある自分のPCの画面イメージが、SecureOnlineを通して、自宅に配信されるというイメージになる。

ユーザーは、自宅PCにおいてUSBメモリからブート、PCをシンクライアント化する。そして、通常のインターネット回線を利用して、SecureOnlineシステムの認証ゲートウェイにアクセス。SecureOnlineと自分の会社間は、VPNを通して利用する。したがって、このシステムを利用するには、SecureOnlineと自分の会社間のVPN契約が別途必要になる。

在宅勤務用シンクライアントの利用イメージ

新サービスは社内のネットワーク接続環境を変更せず、申し込みから原則3日後にシンクライアント環境を自宅PC上で実現し社内システムを利用できるのが特長。なお、同社が提供する「SecureOnline統制IT基盤提供サービス」の利用が前提となる。 SecureOnlineは、IT基盤(ハード・ソフト・ネットワーク) と、それに付随するサービスを必要なときに必要なだけ1カ月から利用できるサービスだ。

仮想化/VPN/シンクライアント化技術を利用しており、機密性の高い情報を安全なネットワーク環境下で共有できるという。データのアップロード/ダウンロードができないため、社内データの外部への流出を防止できるのも特長だ。