日本ビジネスオブジェクツは17日、予測分析ツール「BusinessObjects Predictive Workbench」の出荷を開始した。新製品は統合型BIプラットフォーム「BusinessObjects XI 3.0」に新たに統合された製品であり、データマイニングと予測分析機能により企業の過去のビジネスデータやさまざまな履歴からパターンを分析し、適切なビジネストレンドを予測、事業計画の最適化を実現する。これにより、マーケティング効果の最大化や最適価格プランの策定、運用効率の改善、競合他社との差別化が可能になるとしている。

たとえば、過去のマーケティングキャンペーンの成功要因の分析によって、費用対効果のより高いキャンペーンを打ち出す、クレジット会社が不正行為パターンをより簡単に検知する、銀行が顧客の行動を分析し適切な顧客に適切な金融サービスを提案するといったことが行えるようになるという。

また、BusinessObjects XI 3.0との統合で、ビジュアル化したワークフローインタフェースによって全てのデータの表示とデータマイニングを実行する。長いコードやアルゴリズムを作成するための時間やリソースを増やすことなく、トレンドの検知や予測を適切に実行できるという。そのほか、詳細なレポーティングツール、アルゴリズムのライブラリ、ポイント&クリック操作のビジュアル化機能、発見機能、高度な予測分析およびクエリー、レポーティング、分析機能を使用できる。

また新製品は、異機種混在のITシステムを横断するデータソースのマイニングや、より具体的な予測モデルの柔軟な構築をサポートする。これにより、各種データベースからのメタデータを含む「セマンティックレイヤー」を有効利用し、既存のBIソリューションを活用できるという。