日本ヒューレット・パッカード(以下、日本HP)の一体型デスクトップPC「TouchSmart PC」シリーズに、新モデルとなるIQ500シリーズが追加された。今回は、同シリーズのエントリーモデルである「IQ501jp」の使い心地を検証してみよう。

今回のレビュー機種は、日本HPの「TouchSmart PC IQ501jp」。ほかに上位モデルの「IQ503jp」や店頭モデルの「IQ507jp」など、合計3モデルが用意されている

まず印象的なのが、存在感満点のボディだ。22型ワイドの液晶ディスプレイの迫力は十分。ディスプレイパネルやボディには光沢があり、高級感を感じる仕上がりだ。高級なAV機器を手にしたときのように、これから使うことにワクワクさせられる魅力的な製品である。かと言って本体はバカでかいわけではなく、スタンドを角度10度程度に立てた状態でも奥行きは22cm程度。正面の大きさからすると、かなりコンパクトな印象を受けた。スタンドによって液晶ディスプレイの角度を最大40度まで変えられるが、机上で使うなら10度程度が最適だろう。ただし、スタンドを立てるときにかなり強引に引っ張らなければならず、壊してしまわないかちょっとドキドキした。

本体重量11kgを支える背面のスタンド。ちゃんと支えきれるのかどうか、ちょっと頼りなさを感じる

本体を側面から見たところ。ディスプレイ下のスペースに、キーボードを収納できる

インタフェース類は、本体の左右側面と背面に配置。左右の側面にはUSB端子やメモリカードスロットなど、頻繁に抜き差しするもののみ用意されている。背面に配置されているのは、有線LAN端子やオーディオ出力端子、USB端子など。本体前面からは各種インタフェース類がまったく見えないのはもちろん、PCパーツの収められたボックス部分までもが見えないので、非常にスマートな印象を受ける。光学ドライブはスロットイン型のDVDスーパーマルチで、右側面の上部に配置されている。

左側面には、USB2.0×2、オーディオ端子を用意

右側面はメモリカードスロットとIEEE1394端子を配置

背面のカバーを取り外すと、インタフェース類が現われる。USB 2.0×3、アナログ&デジタルのオーディオ出力端子、LAN端子を用意

光学ドライブは、スロットイン型のDVDスーパーマルチドライブ

キーボードは非常に薄く、まるでノートPCのようだ。実際、デスクトップPC用キーボードであるにもかかわらず、ノートPCでおなじみのFnキーが用意されていた。また、キータッチもノートのように軽い。マウスはホイール付きの3ボタンタイプで、こちらは標準的なデザインだ。キーボード、マウスともにワイヤレスで接続されているので、コードを気にすることなく快適に操作できる。接続方法は2.4Ghz帯のRF形式(Bluetoothではない)。試しに本体から7~8m離れた場所でキーボードを操作しても、問題なく反応した。

ノートPCのような感覚で操作するキーボード。本体下の空きスペースにスッポリ収納できる

キーボードの薄さは一見の価値アリ

マウスはホイール付きの3ボタン型。大きさも標準的だ

液晶ディスプレイは、22型ワイドのWSXGA+(1,680×1,050)の光沢タイプだ。光の映り込みが気になるが、その反面、色は鮮明に表示される。映像を見るには適しているだろう。シートを使わずに光学センサーで指の動きを検知するため、タッチスクリーン対応機ならではの画面のくすみやボケはまったくない。ただ、映像も鮮明で光沢仕上げであるがゆえに、指紋跡が気になってしまう。まあ、これは仕方がないだろう。

光沢仕上げは美しいが、光の映り込みが気になる液晶ディスプレイ

IQ501jpのデスクトップ画面。解像度は1,680×1,050ドットで、非常に多くの情報を表示できる