7月3日(現地時間)からフランス・パリで開催されている「Imagine Cup 2008」(イマジンカップ)は8日、各部門のチャレンジを終え、閉幕式「Imagine Cup World Festival」を実施。アルゴリズム部門に日本人として初挑戦していた高橋直大氏が3位(賞金3,000USドル)に入る快挙を遂げた。ルーブル美術館の舞台上に立った高橋氏は、24時間におよぶチャレンジ後に自身が予想したとおりの好結果に満面の笑みを浮かべた。

ルーブル美術館の壇上でトロフィーを掲げる高橋氏。念願叶って3位入賞を勝ち取った

高橋氏(慶應義塾大学)が挑戦したアルゴリズム部門は、個人エントリーによって1次2次予選を通過した上位6名によって争われるチャレンジ。24時間チャレンジ中、停電に見舞われるなどアクシデントもあったが、冷静に切り抜けた。手応えについては、「(他の参加者の解答とくらべたところ)3位か4位だと思う。できれば3位になりたい」と自信をのぞかせていた。高橋氏が同部門に初エントリーしたのは高校生時代の2006年。はじめて予選を突破して参加したフランス世界大会で3位入賞を果たした。

最大の激戦区となったソフトウェアデザイン部門に挑戦していたNISLab(同志社大学大学院)は残念ながら1次敗退となったが、プレゼン中にデモ機が正常に動作しないトラブルにも臨機応変な対応を見せるなど、落ち着いたプレゼン技術を見せた。同部門の優勝チームは、オーストラリアのチームSOAK。

最後に入賞者たちで一枚(手前が高橋氏)。名前が呼ばれた瞬間、会場後方から(おそらく同氏の)歓喜の声が響いた

高橋氏はこの後、同日にルーブル美術館で行なわれる記者会見に臨む予定。